現代マーケティングの父フィリップ・コトラー(Philip Kotler)
日経新聞にも「私の履歴書」を連載した親日家のフィリップ・コトラー (Philip Kotler) は、アメリカ合衆国の経営学者であり、現代マーケティング学の父といわれています。
STP理論やジェローム・マッカーシーが提唱したマーケティングの4P(製品(product)・価格(price)・流通(place)・プロモーション(promotion))でもコトラーは有名です。
特に4P理論に
- 世論(public)・政治力(political power)を加えた6P理論
- 人(people)・プロセス(process)・物的証拠(physical evidence)を加えた7P理論
でも知られています。
1931年イリノイ州のシカゴで生れたコトラーは、世の中を良いものへと変えていきたいとの思いを胸にマーケティングを学びました。
現在はノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院SCジョンソン特別教授でもあります。
フィリップ・コトラー (Philip Kotler) の書籍
フィリップ・コトラーの著書は日本でも数多く販売されています。
今回は改訂しながらも販売され続けるマーケターのバイブルとされるロングセラー本を始め、わかりやすく学べる基本・入門編、深く学ぶための実践・戦略編も紹介しています。
マーケティングの変遷がわかる本3冊と貴重な初の自叙伝も合わせて紹介いたします。
<ロングセラー>
- コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント
<基本・入門編>
- コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 基本編
- コトラーのマーケティング入門
- コトラーのマーケティング講義
- コトラーのマーケティング・コンセプト
<実践・戦略編>
- コトラーのマーケティング思考法
- コトラーの8つの成長戦略低成長時代に勝ち残る戦略的マーケティング
- コトラーのリテール4.0
- コトラーの戦略的マーケティング
- コトラーのイノベーション・ブランド戦略
<マーケティングの変遷がわかる本>
- コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
- コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則
- コトラーのマーケティング5.0
<自叙伝>
- マーケティングと共に
コトラー初の自叙伝は根底に流れる思想に触れられる内容となっています。上記に挙げられた本が多数の著書を選ぶ際の参考となれば幸いです。
フィリップ・コトラー (Philip Kotler) の名言
現代マーケティング学の父と言われるフィリップ・コトラーには多くの名言があります。こちらでは厳選されたものをいくつか紹介しております。
- 顧客を理解すること。そして顧客ごとの異なるニーズを見抜くことが重要だ
- マーケティングは販売に注力するのではなく、むしろ販売が不要なほど魅力的な製品の開発に注力すべきだ。
- 人間の歴史で、空母を手足のように運用できたのは、英国、米国、日本の三カ国しかないんだよ。
- 有望と思えたアイデアが、本当はどの程度の価値を持つのか。それを調べるための資金をきちんと確保しておく必要がある。必要な金額はアイデアごとに違ってくる。
- マーケティング・ミックスとは、コントロール可能な戦術的マーケティング・ツールと定義すると4つの要素グループに分類できる。「製品・価格・流通・プロモーション」の4Pである。
- 失敗から何かを学び、成功に結びつけるのが真のマーケティングである。
- マーケティングは一日あれば学べる。しかし、使いこなすには一生かかる。
- 未来を見通すためには、歴史を知らなければなりません。
上記以外にも名言は沢山あります。ビジネスだけでなく、人生の指針にもなる名言としても親しまれています。
世界で親しまれ続けるフィリップ・コトラー
貧困層の多い地域での経験から「世の中を良いものへと変えていく」という考えを持ったフィリップ・コトラーだからこそ、彼の著書や発言は多くの方に受け入れられるのでしょう。
90歳を超えてなお、コトラーのマーケティングは日本、いや世界のビジネスシーンで活用され続けていますし、経済から政治、そして生き方にまで知らないうちに影響を与えてもいます。
多くの人々の心に響く存在として、フィリップ・コトラーは親しまれているのです。
(この記事は2014年に掲載した記事を2015年と2022年に加筆修正更新したものです)
Comment
「未来を見通すためには、歴史を知らなければなりません」こちらの名言ですが、本当にkotlerが言っていたことでしょうか?引用元を明記いただけますと幸いです。
ken2030様 コメントありがとうございます。黒木と申します。
ことばのチカラ.jpを筆頭に多くのTwitter上でコトラーの名言として取り上げられているだけで、出典は明記されていません。
出典は提示されないものの、コトラーの名言として多くのサイトで〇〇選と特集する時に必ず入ってきます。
また、コトラーの名言○○選としたサイトでは合わせて著書「コトラーのマーケティング」を紹介しているので、
そちらからの抜粋ではないかと推測されます。